1948-05-31 第2回国会 参議院 財政及び金融委員会 第29号
○委員長(黒田英雄君) ちよつと、苫米地大臣は十二時に新聞記者に会う約束になつておるので、帰つてもいいかということですが、外の大臣がおられればよろしうございますか。
○委員長(黒田英雄君) ちよつと、苫米地大臣は十二時に新聞記者に会う約束になつておるので、帰つてもいいかということですが、外の大臣がおられればよろしうございますか。
私が直接苫米地大臣と會つてそれを確かめたのでありますが、その法律は暫定給與二千五百円に対する一応の法律案であつた。我々はそう理解した。衆議院の財政金融委員会もこういう勧告をあの中に書いておる。ところが實際に組合側に対しては、もう法律は通つたのだから二千五百円の問題はもう解決した。あとの四百二十円の体系の問題で進んで行くんだ。この体系の線を非常に政府によつて押された。
さて、総理大臣が二万五千円、平大臣が一万八千円、これだけ取るということに対しまして、苫米地大臣は非常に憤慨せられまして、かかる事実はない、こう言われましたが、これは共同通信から発せられている、予定のものでありまして、今まさにこの爭議が終ればパツと上ろうとする、その態勢のうちにあるのである。実にこれは八倍でありまして、こういうことは、現在取つていないというだけでは弁解にならない。
現に先刻苫米地大臣から申された通り、せつかく財政法の實施にあたつても第三條はなかなか實施にならぬという關係があつてみたり、殊に資金の問題がせつかく物價廳の方で案を立てても、それが何かの問題によつて缺陷を生じて實施ができなかつたようなことで、これまでも政府の方でもしばしば變更があつたように伺つているのであります。從つて、あなたが言われるように、裏づけもできたし、二千トンのゴムも確保ができた。
これをまずもつて圓滿にどうやつてゆくか、むりな世論をひき起さない方法を方針としなければ、あなた方官營にする目的で立法したのだということを疑われても—決して苫米地大臣はそういう意思じやない、大臣の意思じやないことはわかります。
そうなれば、調節をとるのに、どうするかということをまず明確にしなければならぬので、その點は苫米地大臣の言われる通り、決して官營化する目的に出た法案じやない。私は苫米地大臣が官營化する方針に出たとは思わない。實際官僚が中間に濳在しておつて、この立法の上において、いつの間にか大臣、政務次官をお客さんのように考えておる。
○小笠原委員 苫米地大臣のただいまの御答辯によると、國民の交通問題、自動車についての訴えは、國民の要望する運輸に對し缺陥があるから、それだけ反感をもつて、それが世論となつて省營バスを要望してくる。こう仰せになりまして、いかにもあなた方の方で調査して悪いものは國營にとりかえ、いいものは助成してやらせるということは、それは理想論としてよくわかります。